友達には余計に払う
友達に余計に支払う
友人と共通の知り合いの会社から物資を購入した時の事です。
彼は提示された額より、全然多く支払い、相場はこれくらいの筈ですよねと言いました。
けっこうな金額なので、私は訳がわかりませんでした。
友達なのになんでと思っていたら、彼は友達から購入するなら、その友達に損をさせる訳にはいかない、少々割高でも、その後の事は他の人よりも良くしてくれるのがわかっているから、高く買うのは当たり前だと言いました。
私なら、友達だから安くしてくれるのが当然だと思ってしまいますが、彼は違います。
友人に損をさせる訳には行かないそうです。
友人も面食らっていましたが、言われてみれば彼の言う事は確かに一理あります。
余計に支払って貰って気分が悪くなる事はありません。
何とか借りを返そうとするはずです。
その後のサービスに気合が入るのは勿論、これからも取引先としてとても大事にされるのは目に見えています。
大事にされていないと思えば、その時に関係を切れば良い訳で、初期に見極めが出来れば被害も少ない訳で、それもまた安く済みます。
なんて上手なお金の使い方でしょう。
損して得取れ。
愛人も同じ扱いらしく、いつも気を使ってくれるそうで、より大切にしないといけないと想っていると、彼の愛人が私に言っていました。
愛人に大切にされるなんて、たいしたものです。
世の中には愛人に大事にされていない人はいっぱいいます。
ほんの少し余分に出したり、相手の気持ちをより汲んであげれば、関係も良い方向に変わっていきます。
余分に出すのは、簡単なようでなかなか出来ない事です。
相手が気が利かない場合も多い。
それも判断材料が出たと思えば安い。
でも思い当たることは数多くあるので、私はやってみます。
結局お金の使い方が上手い人は、最後は得をするとはこのような事かと納得しました。
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